24時間フル稼働している工場では、従業員を「2交替制」「3交替制」で勤務させています。はじめて工場・製造業の現場で働きたいと考えている場合、両者の違いがわからないと、どちらが自分に合っているのかわかりませんよね。
今回は2交替制・3交替制、それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説します。どちらを選べばいいか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
2交替制、3交替制とは
交替制(交代制)とは、1日8時間の法定労働時間を超えないように、1日の勤務時間を2つまたは3つに分けて、従業員を交替で勤務させる制度のことです。24時間稼働し続ける工場や店舗などで採用されています。
◆2交替制勤務
一般的に8時から17時までの昼勤、20時から翌朝5時までの夜勤といった2つの時間帯で、8時間の交替勤務をします。中には12時間の勤務体制で2交替をするケースもあり、この場合は勤務時間内に長めの休憩時間や仮眠時間が組み込まれています。
◆3交替制勤務
24時間を3分割して、8時間ずつ勤務します。たとえば8時~16時、16時~24時、24時~翌朝8時といった具合です。2交替制勤務と違い空白の時間がないため、文字通り24時間稼働します。
交替制勤務のメリット
◆高収入をめざせる
夜勤では深夜割増賃金などが支払われるため、同じ時間働いても昼間の勤務より給与が高くなります。深夜割増賃金が発生する時間帯は22時から5時までで、金額は通常時給の25%増しです。給与面を重視している人にとって見逃せない点ですね。
2交替制で12時間勤務の夜勤の場合は、深夜割増賃金に加えて、8時間を超えた分の残業代、さらに会社によっては「交替勤務手当」も付与される場合があります。
3交替制はもちろん、2交替制でも8時間勤務の場合は残業代が発生しません。より多く稼ぎたい場合は、労働時間が長い2交替制勤務を選ぶといいでしょう。
◆休日が多い
夜勤が続くと生活のリズムが乱れるため、従業員の負担を考慮して休みを多くする傾向にあります。休みが多いと、プライベートの時間が充実します。また「4勤2休」の場合には平日に連休を取れることもあるため、人混みを避けて外出できることもメリットといえるでしょう。
◆残業が発生しにくい
工場などが交替制勤務を導入する理由は、稼働時間を長くしたいから。そのため、勤務時間終了時には次の交替人員がスタンバイしている状態にあります。
シフト終わりにすぐ交替人員が用意されている3交替制の場合は、自分の仕事が終わらなかったとしても、残業は発生しにくいです。一方、2交替制の場合、交替時に空白の時間があると、状況によっては残業が発生することもあり得ます。
残業をしたくない場合は3交替制を選ぶといいでしょう。給与面を重視している場合は、残業代が支給される可能性のある2交替制を選ぶのがオススメです。
交替制勤務のデメリット
◆生活リズムが乱れやすい
交替制勤務で昼勤と夜勤を繰り返すと、どうしても生活が不規則になってしまいます。とくに3パターンの時間帯に対応しながらシフト勤務をする3交替制は、生活リズムが乱れやすいです。
夜勤に慣れないうちは睡眠の質も低下しがちになり、体調を崩すこともあるでしょう。交替制勤務や夜勤の経験がない人は、2交替制のほうがリズムをつかみやすいかもしれません。
◆家族や友人と予定が合わない
交替制勤務は休みが変則的です。一般的な平日勤務・土日休みの人たちとは予定が合わせにくくなります。また、夜勤明けで連休がある場合でも、体調管理のために1日は休息に充てる必要があるでしょう。
一概には言えませんが、夜勤が多く、生活リズムが不規則になりがちな3交替制のほうが、家族や友人とゆっくり過ごす時間を作ることが難しくなるかもしれません。
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2交替制勤務と3交替制勤務には、それぞれメリット・デメリットがあります。転職して高収入をめざしたいなら、2交替制で夜勤を頑張ることがオススメです。できる限り残業したくないなら、3交替制が向いています。自分のライフスタイルにはどちらが合っているかを重視して選んでくださいね。
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