新年度が始まって、もうすぐ3か月。新しく工場・製造業にて派遣の仕事に就いたものの、実は「もう辞めたい」と思っている方も少なくないでしょう。
今回から2回にわたって、工場・製造業派遣を辞めたくなったらどうすればいいかを解説します。前編では、辞めたくなったときに「まずやるべきこと」をまとめました。
なぜ工場派遣を辞めたいのか、理由を考えよう
そもそもあなたは、どうして工場の仕事を辞めたいのですか?
理由次第で、今後取るべき行動が変わってきます。辞めるのは簡単ですが、次の仕事を探すのは、なかなかエネルギーのいる作業です。工場を辞めたいと思ったら、一回落ち着いて、まずは辞めたい理由を整理してみましょう。
以下では「工場を辞めたい」と口にする人がよく挙げる理由を紹介していきます。自分の辞めたい理由と共通点があるか、参考にしてみてください。
◆仕事が単調
工場・製造業では、ライン作業をはじめ、同じ仕事を繰り返し行うことが多いです。単純作業は慣れるとラクなものの、実際に毎日続くとやりがいを感じられず、辞めたくなってしまう人が多いようです。
◆職場環境が悪い
工場によっては室内の暑さや寒さ、強いニオイ、大きな音が気になる場合もあります。こうした環境のせいで疲労やストレスが溜まれば、辞めたくなってしまうかもしれません。
◆夜勤などの勤務時間がつらい
24時間稼働している工場も多くあります。交代勤務や夜勤があるとわかった上で働き始めたものの、なかなか慣れないという人もいます。不規則な勤務時間に心身が対応できないと、つらくて辞めたいと考えるでしょう。
◆コミュニケーションが少ない
工場では、同じ仕事をする派遣社員も多く働いています。ただ、工場の仕事はあまりコミュニケーションを必要としないため、つらいことがあっても周囲の人に気持ちを共有するキッカケがないことも。適度なコミュニケーションを求める人にとっては、仕事を続けるのが難しいと思うかもしれません。
自分は工場勤務に向いている?向いていない?
工場・製造業派遣を辞めたくなる理由は人それぞれです。そして、どんな仕事にも向き・不向きがあります。もしかすると仕事を辞めたいのは、自分に向いていないせいかもしれません。ただ、もし向いているとしたら、転職してしまうのはもったいないことです。
工場勤務に向いている人・向いていない人の特徴を挙げてみました。自分がどちらに当てはまるのか考えてみましょう。
◆工場勤務に向いている人
・単純作業が好き
コツコツとひとつのことを繰り返すのが得意な人なら、単調な仕事こそ魅力を感じるでしょう。マニュアル通りの作業を繰り返す仕事は、工場勤務以外ではあまりないものです。
・ものづくりが好き
工場勤務では、何かしらの製造工程に関わることになります。完成品を想像しながらの作業に、ものづくりでしか得られない喜びを感じられるでしょう。
・ひとりで集中して仕事がしたい
流れ作業を行う場合にはある程度の協調性が必要なものの、基本的には自分の持ち場で作業を行うことになります。仕事はひとりで、できる限り集中して行いたい人にとって、工場の仕事は適任です。
◆工場勤務に向いていない人
・変化を望んでいる
工場では日々変わらない環境の中で、マニュアル化された製造作業や発送業務などが行われています。変化を望んであれこれ挑戦したい想いがある人には、工場勤務は向いていないでしょう。
・キャリアアップへの意欲が高い
工場でも長く働き、着実にスキルを磨きながらキャリアアップすることは可能です。しかし、工場の仕事の多くはマニュアル通りに行うことが基本です。「自分の能力を評価してほしい」と強く希望しても、昇進や昇給にはつながりにくいかもしれません。
・体力がない
軽作業が主体の仕事なら、必要以上の体力は求められません。とはいえ、1日中立ったままや同じ体勢でいること自体に、ある程度の体力は必要です。変則的な勤務時間なども、体力に不安があると対応できないことが多いでしょう。
いかがでしたか。辞めたい理由を整理して、自分が工場勤務に向いているかどうかを考えることで、次にとるべき行動や対策が見えてきた方もいるのではないでしょうか。
後編では、辞めたい理由別に「対処法」を解説します。合わせてチェックしてみてください。