意外と知られていないことですが、他の職種や業界に比べて、工場・製造業の仕事は未経験からでも時給が高く、好待遇な仕事に就きやすいメリットがあります。
「工場・製造業勤務に興味が出てきたけど、自分に向いているかな?」と心配な方に向けて、どんな人が工場・製造業の仕事に向いているかを、4つの観点から解説していきます。
1:単純作業でもしっかり集中できる人
工場ではたくさんの人が、自分の担当を受け持って働いています。仕事は細かく分業されており、一人あたりの仕事をみると単純作業の繰り返しになっていることも多いです。工場のライン作業をイメージすると、なんとなくわかるかと思います。
このため、未経験からでも仕事を覚えやすいのがメリットです。ルーティンワークを集中してこなし、時間内で効率的に仕事を終わらせられる人は工場勤務に向いています。
「今日はどれだけ速く、たくさんできるか」。ゲームのスコアアタックの感覚で自分なりにモチベーションを見つけられると、楽しく働けるでしょう。
単純作業や繰り返しの作業が苦手で、常に新しいことに挑戦したいタイプの人は、工場向きではないかもしれません。
ただ、飽きっぽい方でも、短期のお仕事ならば「転職回数の多さが選考のデメリットになりにくい」ので、工場勤務にチャレンジするのも一考です。
2:マニュアルをしっかり守り、真摯にモノ作りへ取り組める人
工場・製造業勤務で未経験者が歓迎されやすいもうひとつの理由は、マニュアルがしっかり整備されていて、新規で入った人も仕事を学びやすい点にあります。
マニュアルには仕事のやり方はもちろん、働く人々の安全を守るためのルールや、製品を使う人の安全を守り、不良品を出さないためのルールも記載されています。細かい部分まできちんと守ることが大切です。
実際の作業において、スピードを大事にしつつもていねいに仕事ができるのは強みになります。まじめで几帳面な人は工場・製造業勤務に向いています。自分の作ったモノが形になって誰かの生活の助けになる点は、製造業の大きなやりがいといえるでしょう。
マニュアルの読み込みや細かいルールの存在を面倒だと思う人、とりあえず外面だけ整えればいいと考えるルーズな人には、あまり向いていない仕事かもしれません。
3:人間関係にわずらわされずに、黙々と働くのが好きな人
今の時代、どの仕事でもコミュニケーション能力を求められ、チームワークや協調性といった言葉がもてはやされています。しかし、工場の現場は比較的コミュニケーションが薄く、職場の人間関係のあれこれに疲れてしまった人でも働きやすくなっています。
最低限のほうれんそう(報告・連絡・相談)は必要ですが、工場の仕事は個人作業が多いです。目の前の仕事をひたすら進めるので、勤務中に会話がほぼない職場も少なくありません。
対人関係に力を注ぐより、とにかく自分の仕事をコツコツとモクモク進めるのが好きな人は、工場・製造業勤務に向いています。接客や営業など対人業務の多い仕事でストレスを溜めてきた方は、ぜひ工場勤務を検討してみてください。
人と話すのが大好きで、職場の仲間と協力して和気あいあいと仕事を進めたい人には、工場勤務はあまり向いていないかもしれません。
4:プライベートの時間をしっかり確保したい人
工場は原則として稼働時間がしっかり決まっており、急な残業の発生が少ない職場です。家に仕事を持ち帰ることも実質不可能なので、仕事を終えて帰宅したら完全にプライベートモードになれます。
休日に仕事の電話がかかってくることも、ほぼありません。プライベートと仕事の時間をきっちり分けて、メリハリのある生活をしたい人は、工場・製造業勤務に向いています。
工場勤務の場合は、夜勤との二交代シフトを採用している職場もあります。夜勤対応をしたくない人は、昼勤のみの職場を探すようにしましょう。ただ、残業がほぼない点は交代制の職場のメリットでもあるので、自分の生活スタイルを考えて検討してみてください。
番外:体力は必要?
「工場勤務=力仕事」のイメージを持つ人は多いですが、必ずしも当てはまりません。確かに、作業で重いものを運ぶ職場はあります。しかし、手のひらサイズの小さい製品や部品を作る工場の場合、力仕事と言われるほどハードな業務はないケースも多いです。
体力があるに越したことはありませんが、力仕事に自信がないからと工場勤務をあきらめるのはもったいないことです。アシストジャパンでは多種多様な製造業のお仕事をご紹介しています。「重たいものを運ばなくていい仕事はないか」「できるだけ座ってできる仕事がいい」などご要望があれば、ぜひご相談ください。