工場や倉庫などで重い荷物を運ぶのに欠かせないフォークリフト。運転するには国家資格が必要です。
資格と聞くと身構える人もいるかもしれませんが、合格率はなんと90%超!かなり取りやすい国家資格です。興味のある人は気負わずに資格取得を目指してください。
今回はフォークリフトの資格について、その種類や取得方法について解説します。
フォークリフト資格の種類
フォークリフトの最大荷重に応じて、資格は2種類に分かれています。
①最大荷重1トン未満:フォークリフトの運転の業務に係る特別教育(以下、特別教育)
学科と実技の講習を受ければ、業務でフォークリフトを使えるようになります。
②最大荷重1トン以上:フォークリフト運転技能講習(以下、技能講習)
学科と実技の講習を受け、それぞれの試験に合格すると、修了証がもらえます。
フォークリフトが公道を走るには、ほかに「特殊免許」も必要です。最高速度が15km/h以下の小型特殊車両を運転する場合は「小型特殊免許」、それを超える速度の大型特殊車両を運転する場合は「大型特殊免許」を取らないといけません。
なお、小型特殊車両は普通自動車免許でも運転できます。普通免許を持っているなら、あらためて小型特殊免許を取る必要はありません。
工場内など私有地での走行は、特別教育または技能講習の修了証があれば可能です。無資格で運転できない点には注意しておきましょう。
フォークリフトの資格を取るには
特別教育も技能講習も、資格取得には講習を受けないといけませんが、要件は「18歳以上」であることだけ。運転免許や実務経験がなくても構いません。
18歳以上となっているのは、労働基準法の年少者労働基準規則で、18歳未満の者がフォークリフトを運転するのを禁止しているからです。厳密には18歳未満でも資格自体は取れますが、18歳以上でないと受講できない教習所もあるため、「18歳以上」と理解しておきましょう。
特別教育と技能講習の一番の違いは、講習後に試験があるかないかです。
◆フォークリフト運転特別教育
事業主や都道府県労働局長の登録を受けた教習機関が実施する講習を受けて、修了すれば取得できます。試験はありません。学科6時間、実技6時間、2日間で合計12時間の講習を受ければ修了証が発行されます。取得費用の相場は15,000円~20,000円程度です。
◆フォークリフト運転技能講習
講習を実施しているのは教習機関のみです。また、学科講習と実技講習を受けたあと、それぞれ実施する試験に合格しないと、修了証は交付されません。
マークシート方式で行う学科試験は各科目40%以上、トータルで60点以上の得点で合格。減点方式で行う実技試験は70点以上で合格です。冒頭で述べたように合格率は90%超ですので、合格するのはそれほど難しくないでしょう。
技能講習は学科11時間、実技24時間で、特別教育よりも長い合計35時間。通常5日間で行われます。ただし、保有する運転免許の種類や特別教育修了後の実務経験に応じて、学科や実技が一部免除となり、講習時間も短くなります。取得費用の相場は最大でも50,000円程度。科目免除を受けられる場合は、その分安くなります。
講習時間が合計31時間になるケース
・対象:普通・準中型・中型・大型・大型特殊(限定あり)免許保有者
・免除:学科講習「走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識」4時間分
講習時間が合計15時間になるケース
・対象:特別教育修了後、最大荷重1トン未満のフォークリフト運転経験が6か月以上
・免除:実技講習「走行の操作」20時間分
講習時間が合計11時間になるケース
・対象①:大型特殊免許(カタピラ限定を除く)保有者
・対象②:普通・準中型・中型・大型・大型特殊(限定あり)免許保有者で、特別教育終了後、最大荷重1トン未満のフォークリフト運転経験が3か月以上
・免除:学科講習「走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識」4時間分+実技講習「走行の操作」20時間分
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フォークリフトの資格は更新がいりません。一回資格を取れば、一生活用できます。
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