物流業界の仕事について、2回に分けてご紹介しています。商品を物流倉庫から企業や消費者の手元へと運ぶ過程には、さまざまな仕事があります。後編では物流業界の仕事や職種の解説に加え、派遣で働くメリットもお伝えします。

出荷準備に関わる仕事

荷物を出荷するために行われている主な仕事をご紹介します。

・ピッキング作業

物流倉庫内でリストや指示書を確認しながら、指定された商品を集める仕分け作業のことです。基本的に同じ作業を繰り返すので難しさや特別なスキル・資格は必要ありません。

しかし倉庫内を動き回ることになるため、ある程度の体力があったほうが良いでしょう。また高いところの荷物を扱うためのフォークリフト操作の資格や経験があると生かすことができます。

・タグ付け・ラベル貼り

発送前の作業として、商品そのものにタグ等を取り付けることもありますが、出荷する箱にラベルを貼ることもあります。

貼ること自体は簡単で誰でも行うことができますが、倉庫には大量の荷物があるので、1日中作業に追われることもあります。経験は不要ですが、根気がある人に向いているでしょう。

・梱包・箱詰め

商品を出荷するために、緩衝材や包装紙、段ボール箱等を使って箱詰めをし、梱包を行います。搬送中に中身が破損しないように梱包することが重要です。

とくに資格等は必要ありませんが、出荷時間を意識しながらの梱包作業には、手際の良さとスピードが重視されます。

・積み込み

梱包した荷物をトラック等に積み込む作業。毎日の集荷時間が決まっているため、積み込みを行うためには、梱包までの作業が終わっている必要があります。重たい荷物を扱うこともあるため腕力・体力がある人向きの仕事です。

ときにはフォークリフトが使われることもあります。その場合は「フォークリフト運転技術講習修了証」が必要です。

・荷物の配送

積み込みを終えたら、いよいよ企業や個人消費者のもとへと荷物が運ばれます。「配送」とは物流センターや小売店を経由して、複数個所にある届け先へと荷物を運ぶサービスのこと。インターネット通販では配送により荷物が届きます。一般的に馴染みの深いサービスと言えるでしょう。

配送に関わる仕事と言えば、ドライバー業。もちろん車を運転するための普通自動車免許は必須となります。運転するトラックの積載量や車両総重量により中型・大型免許が必要な場合もありますし、既に免許を持っているなら、採用してもらうにあたり有利になることが考えられます。

物流業界の派遣の求人に注目

物流業界の仕事は、年々需要が増えていることもあり、ドライバー業を含め、通年たくさんの求人情報があります。自分に合った職場を探しながら、安定した業界に関わり、長く働きたいと考えている人にもおすすめです。

前編・後編でご紹介したとおり、物流業界の仕事には倉庫内での簡単な軽作業全般の求人が多く、興味がある人にとって、誰でも気軽に挑戦しやすいところも魅力です。

また、年末年始等の繁忙期には短期の求人が出てくることもあり、時給が高めの場合もあるので見逃せません。

資格が必要ではありますが、フォークリフトを扱う仕事も非常に多いです。スキルがある分、時給も高めの設定となっていますので、有資格者の方は、ぜひ、派遣でのフォークリフトの仕事に注目してみてください。

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